2002年 日本和装師会国内研修旅行 in 沖縄

2002年5月17日〜19日の2泊3日、市田ひろみ会長をはじめとする日本和装師会のメンバーは毎年恒例の研修旅行を行いました。
昨年、同時多発テロの影響で急遽中止せざる得なかった沖縄に、喜如嘉の芭蕉布をたずねて再度チャレンジとなりました。
昨年の旅行が中止となっただけに、今回の旅行は皆の期待いっぱい!この季節にも関わらず毎日晴天続き(*^.^*)エヘッ
今回、行きたくても行けなかった皆さんや、このページを見てくださっている全国の皆様にいち早くご報告させていただきますo(^^o)(o^^)o !

 

5月17日(金)

一向は関西国際空港から那覇へ。
まずは最初の目的地『喜如嘉の芭蕉布』を訪ねて芭蕉布会館へ。

糸芭蕉から採れる繊維を利用して織り上げる芭蕉布は沖縄の伝統的な織物です。通気性がよく、さらりとしている感触はまさに南国向き。昔は沖縄全土の各家庭の庭や畑に芭蕉布を植え、主婦や娘たちが繊維を取り出し布にしていたようですが、今や人間国宝でもある平良敏子さんをはじめとする大宜味村の喜如嘉でしか作られておらず、いまでは南国情緒をたたえた織物として全国的に高く評価されており、国の重要無形文化財に総合指定。
芭蕉布会館にはぜひ「平良敏子さんの下で芭蕉布を…」と、多くの若い人が働いていらっしゃったのがとても印象的でした(*'-'*)

大宜味村芭蕉布会館
〒905-1303 沖縄県大宜味村字喜如嘉454
         tel (0980)44-3033


会長と沖縄の人間国宝の平良敏子(たいらとしこ)さん

宿泊 : ホテル ザ・ブセナテラス
ビーチリゾート

初日の宿泊は、南国ムードたっぷり、ゆったりとした『ホテル ザ・ブセナテラス  ビーチリゾート』 日本にはないタイプのホテルで、世界中を歩き回っている市田ひろみ会長も『世界一!』と大絶賛。ずっと広がるプライベートビーチは、特に日本ではありえない贅沢なホテル。あの沖縄サミットはこのホテルの隣の会場で行われました!

5月18日(土)

一向はホテル ザ・ブセナテラスビーチリゾートを出発し、琉球村へ。
ここは沖縄の古きよき生活を再現した観光村。一般家庭の再現や、沖縄名産のとうきびの製糖工場等が見学できる。
ここで食べた「サーターアンダギー」(沖縄風家庭ドーナツ)が忘れられないと、会員の一人は語ってくれました(*^m^*)

東南植物園にて南国の花を楽しんだ後は、伝統工芸館「首里 流染」へ。沖縄の伝統工芸、芭蕉布や紅型(びんがた)、お土産物のきものや小物の販売展示がされているスペースになっていました。3階の染色工房では紅型(びんがた)の絵付けをしている姿を直接見学させていただくことができます。この「流染」で行われているきもの教室に市田ひろみ会長自身が通い教えた時期があったとのことで、今回の沖縄訪問は久しぶりということもあり、きもの教室の先生方が盛大な出迎えをして下しました。


紅型(びんがた)の絵付けを見学
2階では琉球王朝時代工芸品を展示しています。沖縄独特の色彩漂う異空間です。

宿泊 : ロワジールホテルオキナワ

5月19日(日)

一行はホテルを出て、いざ『玉泉洞王国村』へ!
日本第2位の長さを誇る珊瑚礁から生まれた。全長5km広がる鍾乳洞 のうち890mが一般公開されています。
階段を下りると南国沖縄とは思えないひんやりとした空気が漂い、鍾乳洞に生息しているえび・小魚などは真っ白!出口には地上に上るエスカレーターも完備されているので足の多少悪い方にも見学していただける親切なつくりになっていました。

玉泉洞王国村には数々のイベントがあり、その中でもガイドさんの超お勧め「エイサー」をぜひに。
沖縄伝統の踊り、エイサー。太鼓を使い男女の団体で踊るものです。
力強く、そして活気あふれる内容に、一斉に盛大な拍手が沸き起こりました!
皆さん、これは必見ですよ!! すごいパワフルなんですから!!


名残惜しい気持ちを抑えつついざ帰還。本当に楽しい沖縄旅行を満喫してまいりました。
昨年9月のNY同時多発テロ事件以来、日本和装師会の研修旅行も延期や中止となり、
市田ひろみ会長をはじめ理事の先生方で「何か楽しい計画を・・・」と今回の沖縄旅行が決定いたしました。
まだまだ、テロの影響は残りますが、私たちが中心に笑顔を広げる貢献ができたらと
日本和装師会は今年も多くの企画を続けていこうと思っております。 
皆様の期待にこたえられるようがんばってまいります!