パンパシフィックフェスティバル

 

 第26回パン・パシフィックフェスティバルに今年も参加した。

カメハメハ大王の祭は05年6月12日、 ハワイ・ホノルルで、

いつものように沿道の観衆をあふれさせ、午後5時のスタート。

6月のハワイは、シャワーの花が満開。ゴールデン・シャワー。

ピンク・シャワー。それにプルメリアや ブーゲンビリア。

ありとあらゆる花が咲き乱れる。私はこの島の海と風にひかれ、

年に3,4回は訪れる。 今年の6月は例年より涼しく、

さわやかな風がそよいでいる。

19世紀初頭、ハワイ諸島統一の偉業を成し遂げたカメハメハ大王。

6月11日の大王の誕生日、 カメハメハデーには、

イオラニ宮殿前の像に長い生花のレイがかけられる。

日本和装師会は毎年、 この祭りに参加、今年で10回目となった。

最多出場グループだ。 何か日本の文化をより 大きくアピールしたい。

風俗博物館の井筒與兵衛氏と構想を練った。

そして、井筒氏の協力で夢のようなパレードとなった。

先頭のオープンカーに私が乗り、日本和装師会の 横断幕。

次に狩衣が 2人。そして20人が袿姿のおひきずり。

もちろん正絹の襲着(かさねぎ)。

そして、94年建都1200年の時に、

私がデザインした都のぞみちゃんの壺装束12人が続く。

ところが、ここへうれしいニュース。

外市のお客さまグループ「舞千鳥の会」の女性70人が

参加したいという 申し出。

皆さん、浴衣で行列に参加。私の似顔絵の団扇(うちわ)を

沿道のお客さまに配っていただくというお役目。

海兵隊のブラスバンドやミスハワイ、ミスさくらなどが

オープンカーでスタート。

グループ60チームのトップをきって私たちのグループが

いよいよスタート。

ハワイの人たちは、私のことをよく知っていて沿道から大きな拍手。

初めて見る狩衣姿にシャッター音が響く。

ついにワイキキ・カラカウア大通りをおひきずりの袿姿。

前代未聞というアナウンスが聞こえる。

沿道の拍手に答えながら、いよいよロイヤルボックス前へ。

晴れがましい表彰式だ。最初に、ハワイ観光局の

ジョン・モノハン氏から特別感謝状をいただく。

「ハワイ観光コンベンション協会はから、ハワイ観光産業に対する

惜しみない献身に対して表彰するものであります。

日本和装師会の市田ひろみ様のパンパシフィックまつりインハワイに

10年間続けての参加に対して、この賞を贈ります」。

そして、まつりインハワイ実行委員長のアルバート宮里氏からも

感謝状をいただいた。

「まつりインハワイ実行委員長は、

パンパシフィックまつりインハワイイ26回目に、

市田ひろみ様の10回目の参加に対して大きな感謝をささげます」。

日本人のみならず、沿道のアメリカ人たちも

「ミス・イチダ」のコールがわいた。

涙があふれそうになった。戦後60年、

かつては開戦ののきっかけとなったハワイ。

そこで、日本とアメリカは文化を通じて大きな祭りの感動を

共有することができた。

アローハ。

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