第33回 日本和装師会研修会

開催日時:2002年7月20日・21日
場所:京都勧業館(みやこめっせ)

去る7月20日、21日は毎年恒例となっております日本和装師会研修会が、京都勧業館「みやこめっせ」において開かれました。今年度は約250名の着物姿の会員の方で会場がいっぱいになり、皆さん熱心に2日間の研修会に参加して下さいました。1日目は市田ひろみ会長による『衣裳の工芸』についての講義、スライドでは28年前のイラン・イスラムの平和な時の人々やバザールに出ている人々の様子が見られました。また、先生の衣裳コレクションの中から貴重なものを見せて頂きました。
午後からは、国立民俗学博物館教授の八杉佳穂先生による『マヤが語るもの』の講義を受けました。マヤ文明の古くからの歴史の流れは非常に興味深いものでした。また「衣裳の工芸」に掲載されていますがマヤ文明の名残を残すグアテマラ、ネバフ村の美しい衣裳の織物にも歴史を感じる事ができました。1日目の最後はハラハラ・ドキドキ!恒例の福引大会!!今年もまた着物、帯、バックetcを会長より頂きました(いつもありがとうございます。会長!)そして…7月10日が会長のお誕生日ということで会員より花束を贈呈しました。各支部ごとに写真撮影にて1日目終了!!その夜フジタホテルにて夕食会。今年は会長の大好きな中華でした。会長を囲み和気藹々と楽しいひとときを過ごす事ができました。
2日目・・・
午前中は放送タレント永六輔先生による『残すべき職人技』 についての講義。 9:30頃から「マイクのテスト中…」という声が会場にひびき・・・。始まる前から楽しいお話、そして記念撮影もして下さいました。日本にある素晴らしいものを見い出し残す努力をする必要性などをお話し下さいました。

午後からは帝塚山学院学院長の中西進先生による『万葉集をよむ歓び』についての講義。万葉集の中の恋歌ベスト10を詳しくユーモラスを交えて解説して下さいました。

今年で33回を数える研修会も回を重ねるごとに参加される会員数も増え、様々な地方の方々とも交流を深める場となっていることは間違いありません。 各分野の先生をお迎えしての研修会は日頃ふれることのできない、また聞くことのできないことが体験できるよい機会です。

今年も実りのある2日間を終えることができました。


   研修会夕食会の風景